時間の速度は謎だ。
私はもともと超がつくほどののんびり屋さんだった。
のんびり屋というか、一個一個の行動が遅いのだ。
小学生の頃、給食を食べ終わるのはいつも最後。体育の時の着替えも遅かった。
鉛筆で一本線を引くのも、ゆっくり、ゆっくりだった。
何をするにも行動がゆっくりで、せっかちの人にはイラッとさせてしまうタイプだ。
けれど年を取るにつれ、だいぶ社会の、日本という国の速度に慣らされてきて、人と行動していてもあまり取り残されることはない。
ただ、とても疲れる。
何だかよく分からないけど、とても疲れるこの原因は何なのか、最近になってやっと分かったのが「時間の速度」だということ。
時間の速度というのは、その土地や、そこにいる人達によって決められていくのだと思う。
時間が川のように流れているものだとしたら、その刻み方が違うことによって、時間の体感速度が変わってくる。
本来のんびりと時間を刻む人間が、慌ただしい時間の川に流されたら、そりゃ溺れてしまう。
ゆえに、最近のテーマは、どうやって社会とのバランスを保ちながら自分の時間速度を守っていくか。
話は移り、「小倉遊亀(ゆき)」さんという好きな女流画家がいます。
105歳で亡くなるまで絵を描き続けた人です。
遊亀さんの絵が好きな理由は、凛々しく丁寧な時間の流れが見えるからです。
それと、空気が柔らかいこと。
こんな清々しくきれいな絵を描けるだなんて、遊亀さんの心に、時間の流れに、静けさがあるからだと思いました。
いつか遊亀さんのように、何かをし続ける情熱とは別に、静けさを内包した人になりたいものです。
私はもともと超がつくほどののんびり屋さんだった。
のんびり屋というか、一個一個の行動が遅いのだ。
小学生の頃、給食を食べ終わるのはいつも最後。体育の時の着替えも遅かった。
鉛筆で一本線を引くのも、ゆっくり、ゆっくりだった。
何をするにも行動がゆっくりで、せっかちの人にはイラッとさせてしまうタイプだ。
けれど年を取るにつれ、だいぶ社会の、日本という国の速度に慣らされてきて、人と行動していてもあまり取り残されることはない。
ただ、とても疲れる。
何だかよく分からないけど、とても疲れるこの原因は何なのか、最近になってやっと分かったのが「時間の速度」だということ。
時間の速度というのは、その土地や、そこにいる人達によって決められていくのだと思う。
時間が川のように流れているものだとしたら、その刻み方が違うことによって、時間の体感速度が変わってくる。
本来のんびりと時間を刻む人間が、慌ただしい時間の川に流されたら、そりゃ溺れてしまう。
ゆえに、最近のテーマは、どうやって社会とのバランスを保ちながら自分の時間速度を守っていくか。
話は移り、「小倉遊亀(ゆき)」さんという好きな女流画家がいます。
105歳で亡くなるまで絵を描き続けた人です。
遊亀さんの絵が好きな理由は、凛々しく丁寧な時間の流れが見えるからです。
それと、空気が柔らかいこと。
こんな清々しくきれいな絵を描けるだなんて、遊亀さんの心に、時間の流れに、静けさがあるからだと思いました。
いつか遊亀さんのように、何かをし続ける情熱とは別に、静けさを内包した人になりたいものです。