輪の虹の中

ことばと日々とフォトと誰かと ”わ”

2007年06月

続・すいか

食べたよ!

すいか・前









すいか・後









甘い!大当たり!
ニッコニコ☆☆☆

すいか

すいか大勉強の店







本年初のすいかでございまする。
小生はすいかが大好きでございまする。
ピイチとよい勝負でございまっする。

ちっちゃくてかわゆいなぁ。小玉すいか。
美味しいかな。美味しかろう。さぞやさぞや。

もういちにちくらい見とれちゃおうかな。

甘い匂いに誘われてやって来るかな、カッちゃんとチャーちゃん。
毎年、この時期になるとクワガタかカブトムシを拾うんです。
去年はメスのカブトムシ『カッちゃん』を拾った翌日にオスのカブトムシ『チャーちゃん』を拾ったんだな。
一周間ほど一緒に暮らし、その後、線路の向こうの森へとカッちゃんとチャーちゃんを放ったのでした。

すいか。
何年か前に『すいか』というドラマが放映されていた。
木皿泉さんという脚本家(実は男女のユニット)で主演は小林聡美さん。
脇(とは言っても皆が主役になる群像劇)も小泉今日子さん、ともさかりえさん、浅丘ルリ子さん、、と華やか。
本当に素晴らしいドラマで、木皿泉さんが納得の『向田邦子賞』を受賞した作品です。
小林聡美さんの母親役を白石加代子さんが演じるのですが、母が娘に自分の病気を告白するシーンは忘れられない名シーン。
多分、小林さんは演技ではなく本泣きしています。役者が演技を越えた瞬間を見たような感動を覚えました。もちろん内容も感動しました。
このドラマには間があり、静けさがあり、ユーモアもあり、なんといっても優しさがあります。
DVDレンタルもされていると思うので、見かけた方は是非ご覧になって下さい!


話が二転三転しましたが、世も更けたのですいかを頂くのは明日にします。
夢に出そうだわ〜☆

大いなる小旅行

一昨日・昨日と新潟へ行った。
初めての新潟。
昨年の逗子映画祭で出会った映画監督さんに会いに。

私もいつか映像作品を作ろうと目論んでいるので、その映画監督さんに出会えた事は、本当に大きな出来事だった。
監督の作品は海外では多く上映され、映画祭でもたくさんの賞を受賞しているのだが、故郷である新潟での上映は初めてだったそうで、そんな場所で私も監督の作品に初めて触れて嬉しかった。

映画からも、その後の講演会からも、たくさんの事を学び考えさせられ、貴重な時間を過ごした。


人との出会いは不思議だなと、つくづく思う。
出会いたい出会いたいと願っていれば逆に遠ざかり、あきらめを覚悟した矢先、出会ったりする。
縁というものは良いものもあれば、時に不運なものもあり、その選択はなかなか本人には出来ない。
願えば叶うというけれど、願う気持ちが大切なんだと思う。
会いたい人に会いに行こう。

boy

昨日は『ハミングキッチン』という、男ギター&女ヴォーカルのユニットのライブを聴きに行った。

このブログはちょっと間が空いてしまった。なんだか、浮遊してしまったのだ。
日常やニュースから起こる喜怒哀楽と次回のタカノセカナと共同制作する展示の案がうまく結びつかなくて、思い煩いすぎると産まれにくくなるんだなと、意気消沈気味でした。

そんな薄暗い気分のなか、ライブを聴きに行った。
『boy』という名の曲を聴いた。

ギターの眞中やすさんの作詞作曲。この曲はやすさんが亡くなった親友を想い産まれた曲です。
親友が亡くなったという事実と向き合うのに十何年という歳月が必要だったそうです。
ヴォーカルのイシイモモコちゃんの透明で無垢な声で「神社の〜」と歌い出された途端、涙がこぼれてしまいました。
詞にもメロディーにも魂が入っていて、祈りのようでもあります。
この曲の産まれた理由を知らなくても本当はぜんぜん伝わるのですが、この曲はやすさんが親友に捧げた曲だと思うので、あえて説明を書きました。

あまりライブでは演らない曲で、残念ながらまだCDにも収録されていません。
たくさんの人に届いてほしい曲です。

『boy』という名曲。



そんな感動体験で、私の寝ぼけた心も少し目を覚ましました。
心を起こしたり、心の中の不純物を溶かしたり、心で握手できるような作品作りを心がけたい(くどい?)と思います。

続・スミ美容室

以前、こちらの記事で紹介した『スミ美容室』。(2007.4.8の記事)
約20分間に及ぶ謎のシャンプーアワー。その謎が、ついに解けた。

からくりは単純であった。
丁寧な指さばきのシャンプー。それが、なんと2回。
2回連続シャンプーをするのである。
その後にコンディショナー。

なぜ、なぜ2回もシャンプーが必要なのだ!?
その謎は今後のスミとの付き合いの深さでしか解けないであろう。


美容室の決まり文句。
「おかゆい所はございませんか?」

スミの場合はこうである。
「気持ち悪い所はないですか?」

喉がいがらっぽくって少し気持ち悪かったが、むろん、声には出していない。
しかし、そんな私の体調を察したのか、のど飴をくれた。
カットをしている間は足裏マッサージの器具を作動してくれた。
お会計の時に差し出す商店街のポイントカードには
「少し待たせちゃったから」
と、ポイントを2倍つけてくれた。

耳が遠く、1人で立ち上がるのもままならないおばあさんが、スミの皆に支えられながらタクシーを呼んでもらって帰って行った。
きっと、来るのも帰るのも大変だが、美容室はスミだと決めているのだろう。

もしも私がスミ美容室の隣人だったならば、間違いなく、つっかけ履いてお醤油を借りに行くだろう。
留守の時の宅配便は「スミさんの所へ」とお願いするだろう。

優しいな。人情がある。人情はあるんだなぁ、まだまだ。
スミファミリーになりつつある。

霧 江ノ島


(とびと松)









霧 江ノ島 人


(中央に人)










霧 江ノ島 灯台


(灯台)














昨日は濃霧注意報が発令されてましたね。
江ノ島のある飲食店からの風景です。

風景も頭の中も霧がかかると何も見えなくなりますね。
まいったもんだぜ。
梅雨入り雨降りとともにアイデアも降って来ーい!

雨の日の独り言

孤独もないけれど 他にもなにもない
脳の浮遊感に不思議を感じる時がある

孤独ではないけれど
雨の日の独りはいやだな

Aimee Mann を聴こうか
谷川俊太郎を 読もうか

くだらないテレビでも見ようか
イタズラ電話でもしてみようか

風呂に入って 寝るか
おとなしく朝でも待つか

そうするか
そうしよう


さあ、冒険だ!

昨日、何ヶ月ぶりかに地元の友人に会った。

『甲斐さん(幼稚園からの付き合いだが、何故か「さん」呼び)、いつもそんなラフな格好なの?』

そうだわよ、それが何か?とは思わなかったが、多少、戸惑いを隠せない。
以前にもこんな事が。
時々、夜ドライブをする友人と立ち寄るバーがある。そんな時の私の装いはパーカーにズボン、ジャージにズボンなど本当にラフである。大体がスーパー銭湯の帰りという事もあるのだが。
ある時、そのバーで友人のライブがあったので、珍しく色鮮やかなスカートで赴いた。
すると、お店のママさんは私を見るなり目をまんまるにしながら、ほんの少し疑いの眼差しを向けながら、
『あんらー、誰かと思ったわよ、誰だかわからなかった!』
と感嘆した。
『いつもは、だって、ねぇ、、、』

そんなかな、私。私、そんなかな。
確かに、同世代の女性と比べたら、私のファッションにかける情熱は少ない。化粧っ気もほとんどない。
手をかけない。
何故なら、『ファッションは待っていてくれる』が私の信条なのである。
今しか出来ない格好があるだろうが、今じゃなくていいやという考えなのだ。先にあればいい。
そこに時間やお金や神経を使うよりも、他にエネルギーを注ぎたいのだ。

と、まぁ、ここまでの理由は半分である。
残りの半分はラフである必要性だ。

『いつ冒険が始まるかわからない』

そんな期待をいつも胸に抱いている。
幼少の遊びは山遊びや川遊び。泥んこになりズブ濡れになり遊んでいた。
服が汚れようがかまいやしない。
今なら、電車も車もあるが、当時の移動手段は自転車。

日曜の朝に家族でご飯を食べていたら、友人からサイクリングの誘い。
突然の誘いで何の準備も出来てないけど、着の身着のまま誘われるがまま。
知らない道を行ける所まで行くスリル。
舗装されていないデコボコの田んぼ道のスリル。自転車ごと宙を浮く様なスリル。
あの頃は身体を張ったスリルがあった。
まさに冒険だ。

私はあの頃の楽しさからは卒業出来ない。
だから今でも、汚れても気にしないような、動きやすいラフな格好を選んでしまう。

和田アキ子さんの『さあ冒険だ』という歌がある。
自分の濁りのない場所の様で大好きな歌だ。
いつもの川沿いの道を歩く時、よく口ずさむ。


旧友と

浜離宮







京都へ嫁いだ、高校時代からの友人Mが実家のある横浜へ帰って来ると言うので、Mが旦那様との初デートで訪れたという、思い出の地『浜離宮恩賜庭園』へ行って参りました。

都会のオアシスというキャチフレーズはよく聞きますが、まさかこんなにも広大な庭園が東京の中心部に、そして江戸時代から残っているだなんて、今の今まで知りませんでした。
海水を導き潮の満ち干によって池の趣を変える『潮入の池』という様式も粋ですが、こんな素晴らしい庭園をしっかりと受け継ぎ、残していく日本人も捨てたもんじゃないなぁと感じました。
周囲は窒息しそうな巨大ビル街ですけどね。
人間てのは贅沢だなぁ。性分だなぁ。






浜離宮 オダマリ







庭園内にある『中島の御茶屋』から池を見渡す。
お茶もお菓子も大変美味しゅうございました。

左:小田雅子(お馴染みになりつつある)  右:友人M(本人の希望により顔出しNG)








樹の中の庭園




樹の中に緑を発見!















浅草寺








その後、浜離宮から水上バスで浅草へ移動。
さすが浅草。凄い人です!
色々な国の人々がいます。
天丼を食べて、いざ浅草寺へ!(写真の浅草寺は斜めってます。失敬。)
仲店通りを散策し、もう日も暮れて、小腹に何か入りそうだと、Mが東京一美味しいと豪語するお蕎麦屋さん『並木藪蕎麦』へ。
食したのは単純に、ざるそば。美味い!
蕎麦もつゆも簡素な味なんですが、『普通』を極めて極めたからこその王道という、感慨深い作品のような一品でした。
調べてみると『並木藪蕎麦』は大正2年創業の老舗。納得。
ここでもまた、残っているものへの尊敬の念を抱かずにはいられませんでした!







ねずみ小僧




ねずみ小僧も張り切っちゃってます。















Mとの再会の時間はあっという間。
今はもう、京都で日常を送るMの日々。
知人も友人もほとんどなく、知らない土地で暮らすのは大変な事だ。

旧友というのは有り難い存在だとつくづく思う。
無防備に馬鹿でいられる。
私は人見知りが強く、社交性もあまりない質なので、彼女らと会う時はほぼ右脳しか働いていない気がする。
感謝してます旧友たちよ。
共に年を重ねていこう!

つぎへつぎへと

jiyuuを渡り鳥に続く、ZAIMでの作品発表会は、夏の終わりか秋の初め頃の予定です。

jiyuuを渡り鳥の時、隣室で絵の展示をしていたタカノセカナが絵を描き、私が話・散文・詩、、を書き、(まだトッ散らかって細かく定まってはいませんが)漫画の様な紙芝居の様な事をしようと企み中です。


明日は北野武監督の『監督・ばんざい!』と松本人志監督の『大日本人』の公開日ですね。

武監督は『Dolls』では色彩の美しさに魅せられ、『TAKESHI'S』では日本でこんなに画を描ける映画監督がリアルタイムにいたのかと感動しました。ちなみに、『キッズ・リターン』では、単に安藤政信のファンになりました。

松本監督は、松ちゃんであり、ダウンタウンのボケであり、私にとっての『笑い』の原体験です。
チャップリンよりもロベルト・ベニーニよりも赤塚不二夫よりも先に、笑う事の大切さを教えてくれた先生のような存在です。
映画たのしみだな。


私は私で、負よりも正を播く作品をつくれるように頑張らなきゃな。
表現することはたのしくむずかしい。
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